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ウサギの血尿【大阪府堺市の動物病院】

2013.10.04

ウサギの血尿【大阪府堺市の動物病院】



ウサギが血尿をする状態には膀胱炎、尿石症、生理的赤色尿(正常な尿)、子宮疾患などがあります。

このうち、今回は子宮疾患による血尿に焦点を絞ってお話します。



ウサギは一見健康な状態に見える個体がいきなり血尿をすることがあります。

その場合、多くはしばらくすれば正常尿(血尿でない尿)をするようになるので、病院に連れて行かずに家で様子をみる人もいるのですが、要注意です。

確かに、ウサギは一見血尿と思えても正常尿であることもあり、判断に迷うこともあると思います。

しかし、正常尿と思っていたけど実は血尿であったというケースも多いです。

なぜ血尿をみたときに様子をみることに注意が必要かというと、もし血尿であった場合、様子をみている間に一気に貧血が進行し、治療が難しい状態に陥る可能性があるからです。




子宮疾患による血尿.JPG
写真は血尿を主訴に来院したウサギのペットシーツに付着した血尿




子宮疾患による血尿 (2).JPG
写真は血尿を主訴に来院したウサギが乗った体重計に付着した血尿




子宮疾患による血尿 (3).JPG
写真は血尿が付着した陰部





この症例は中程度の貧血、肝リピドーシスに陥っていましたが、緊急手術によってすっかり回復しました。


血尿症例の子宮 (2).JPG
写真はこの症例で摘出した子宮。子宮が血液で充満・拡張している。





このようにウサギは子宮疾患を患う確率がかなり高く、予防的な避妊手術のメリットはかなり高いと思われます。

若齢で予防的に避妊手術を行う場合、なるべく盲腸などの諸臓器に触れないように行わなければならず、やや難易度が高く、犬・猫の避妊手術に比べ慎重に行わなければならないことにも注意すべきでしょう。



キキ動物病院

大阪府堺市中区深井北町117-3

072-276-3555

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