大阪堺市のペットクリニック-キキ動物病院 | 日記 | カメの卵詰まり【大阪・堺市の動物病院】

カメの卵詰まり【大阪・堺市の動物病院】  

カメは卵を詰まらせることがたびたびあります。
このとき卵を詰まらせている場所には総排泄腔や卵管などがあり、場合によっては体腔内や膀胱内のこともあります。  

卵詰まりは基本的には外科疾患ですが、総排泄腔に詰まっている時は無麻酔で取り出すことができることがあります。  

この症例は他院から卵詰まりの診断を受け、セカンドオピニオンを求めて来院されました。
レントゲン検査で確かに卵詰まりが存在するのがわかったのですが、総排泄腔にも卵が存在することが同時にわかりました。  
総排泄腔から卵を摘出すると腐敗臭のする卵の中身も摘出されました。  

写真は摘出した卵とその中身です。      

まだお腹に卵が残っているので、排卵促進剤を投与して一度経過をみることになりました。
今後残りの卵が産卵されれば手術は避けられます。  

カメは自然界と違い、飼育下では卵詰まりをよくおこします。
苦しそうにいきんでいる、穴をずっと掘っている、などの症状が見られたら早めに動物病院で相談してください。  

キキ動物病院
大阪府堺市中区深井北町117－3
072－276－3555