大阪堺市のペットクリニック-キキ動物病院 | 日記 | カメの卵詰まり2【大阪・堺市の動物病院】


2012/12/06
カメの卵詰まり2【大阪・堺市の動物病院】


カメの卵詰まり2【大阪・堺市の動物病院】  

カメが卵を詰まらせることがあるのは以前お話した通りです。
卵を動物病院の検査で確認しても通常すぐに手術で取り出そうということにはなりません。
まずは排卵促進剤の反応を見ることが多いです。
それでも産卵が確認されない、食欲がでない、などの場合には手術で卵を取り出すことになります。  

この症例は排卵促進剤で経過をみても産卵せず、飼い主さんの希望もあって手術することになりました。  
開腹してみると卵は確かに確認されるのですが、通常存在する場所と違う場所に存在していました。
すなわち膀胱内、および体腔内に卵が存在していました。

卵は膀胱内で破裂しており、飼い主さんもおしっこに卵の殻や白身を確認していたとのこと。
カメの膀胱は非常に薄く、切開・摘出後に縫合するときにも丁寧な作業が求められます。    


写真は右から摘出した卵、卵巣・卵胞、卵管です。  


カメが卵を詰まらせると手術になることも多いです。
カメの女の子を飼育している場合は常に警戒しておいたほうがいいでしょう。  

キキ動物病院
大阪府堺市中区深井北町117-3
072-276-3555

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